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5.112018
ホームページを公開できない症候群
几帳面な完璧主義者の方に多い病気(?)です。
ホームページを作る目的は言うまでもなく、見込み客・既存顧客に商品やサービスの案内をすることです。当然、チラシやカタログ、看板と同じツールです。目的と手段として考えるのであれば言うまでもなく、「売る」ための「手段」です。
しかし、残念なことに手段と目的が逆転してしまい、いつまでたってもホームページを公開出来ない人がおられます。
制作業者が本来、こういうことを言うのはまずいのかもしれませんが、私は9割方仕上がったら、ホームページを公開してしまって問題ないと思っております。もちろん、商品の値段や営業時間、電話番号、住所など絶対に間違ってはいけない部分は念入りにチェックする必要がありますが、店内写真が思っていたイメージと少し違う、代表者挨拶が上手にまとまらず若干日本語として違和感を覚える、こんな程度のものであればまずは公開してしまえばよいのです。
ホームページの場合、紙媒体と違い、おかしいところは何度でも修正更新が可能です。実際、我々プロの制作者がサイトを制作しても1回ですべてうまくいくということは殆どなく、何かしらの修正点は出てきます。
サイトをアップしてみたところ、やはり、「ちょっとここの文字のバランスが悪いな、もう少し、フォントのサイズを大きくして見栄えを良くするか」、こんなのしょっちゅうです。実際、今回、リアライズもサイトを全面リニューアルいたしましたが、一回では完成しておりません。バナーや文章など、ちょこちょこと手直しています。
我々がホームページを公開する理由はホームページを見てうっとりすることではなく、あくまでもホームページを作ろうと考えている方の集客です。この集客という目的のためにホームページは都合が良いため、利用しているツールに過ぎません。本末転倒的な話りなりますが、看板やチラシでホームページを作りたいと考える人がいれば何もホームページに頼らず、看板で集客したって構いません。もちろん、純粋に制作会社にホームページがなければ集客は現実問題、説得力がなさ過ぎて無理だと思いますが(笑)。
こんなことを言ったら身も蓋もありませんが、サイトを見ている人たちって実はそこまで些末なところを気にしておりません。ある食べ物を購入しようと思い、サイトを見ました。言われてみると、『安心して食べれる』と書いてある、そこは「食べれる」ではなく、「食べられる」が文法的には正解だろうと思ったものの、別に差別的な表現でもないので気にせず、購入のボタンを押しました。これって不思議なことでしょうか。
そもそも、ライバル会社や類似商品の数によっても異なりますが検索エンジンに評価されるまでには一般的に2ヶ月から半年程度掛かります。遅れれば遅れるほど評価される時間が遅くなり、大事なビジネスチャンスを逃すことにもなりかねません。「食べられる」が「食べれる」であってもグーグルの評価は変わりません。店内写真の構図がおかしいからと言ってグーグルの検索順位は変わりません。完璧を求めるあまり、いつまで経ってもホームページが公開出来ないではなんのためのホームページか分かりません。8~9割程度完成したらさっさと公開したほうが得る利益は大きいはずです。そのうえでお客様や従業員の指示でおかしなところが見つかったら、その都度、修正した方がより完成度の高いホームページが出来上がります。