ホームページの制作を依頼するパートナー会社の選び方
インターネット活用の中心は、言うまでもなく核となる自社のホームページです
反響を得られるようなホームページを作れるか、それを改善し続けられるかが勝負を分けます。そして、ホームページを活用するということは、すなわち「ネット上での営業活動」であり、オフラインの世界と同じようにお客さんへ正面から向き合うことです。したがって、文章を書くのが苦手だからと、コンサルタント会社へ「丸投げ」することはとても危険です。社内でもウェブを活用する体制を作らなければなりません。
では、きちんとしたホームページを作り、ネット活用の中心とするためには、具体的にどのような社内体制をとればよいのでしょうか?いわゆる「ウェブ担当者」とはどのように選定し、どんな役割を担わせればいいのでしょうか。
社内体制やウェブ担当者については、たくさんの思い込みや誤解があり、企業がうまくネットを活用できない原因になっています。特に年配の上司の場合、ネットなんかで集客できるのかという思いが今でも根強く、集客はチラシと営業マンの訪問数であると考えていることが少なからず、ホームページの制作を含め、インターネット関連の広告費に予算を取りにくいことが多いです。ここで勘違いを知り、他社から頭一つ抜き出たネット活用を実践してください。
余裕がなくても、できる範囲でネット活用に手をつけたほうがよい?
ひと昔前と違い、今は専門知識がなくても、直感的に操作できるツールの出現によって、だれでもホームページを公開できるようになりました。実際ホームページ作成の無料ツールなどがあります。アメブロやフェイスブックを利用して疑似的なホームページを制作することも可能です。
しかし、簡単に自分で出来るからといって、「自分でゆっくりと勉強しながら、隙間時間を使ってホームページを育てていこう」とするのは、ビジネスとしてリスクが大きいのでやめたほうがよいです。
また、こういった考え方には大きなリスクがあります。スマートフォンの普及率が71.8%(2017年総務省調べ・小さな子供と高齢者を除けば実数は90%近いはずです)が越えた今、多くの人は購入前に社名・店名で検索します。商品が高額なものであれば傾向はより顕著になります。
例えば住宅リフォームの会社がチラシを撒きました。チラシを見た消費者は最近、塗装も薄くなってきたし、ここいらで外壁の塗り替えを考えてもいいかと思ったとします。いきなり問い合わせの電話をするのもなんだから社名を入れて検索します。最近は年配の方でもスマートフォンを持っていますのでこの流れは自然です。そこに出てきたのがいかにも素人が作った見た目のショボいホームページだったらどう思いますか。せっかくリフォームを考えていたのにその購買欲はしぼんでしまってしまいます。地震や台風などで被災して雨漏りがして困るという状況であればホームページの出来不出来よりもすぐに来て修繕をしてくれる業者を優先すると思いますが、一般的な耐用年数を経た、ペンキの塗り替えなどの場合、明日塗り替えなきゃ即生活に困るといった類のものではありません。自分が納得していない会社にわざわざ頼む理由はありません。
ホームページの意味とはなにもGoogleやヤフーなどの検索エンジンで上位表示を目指すばかりではありません。
こういった見えないところでじわじわ響いてくるのがホームページなのです。
同様に最近よく聞かれるのがせっかくまとまりかけた商談がホームページが原因で破談になったというものがあります。
飛び込み訪問をしている住宅関係の営業マン。住宅の建築や修繕など高価な買い物ですから即決即断で決めるということはありません。営業マンの熱意と誠実さにほだされ、この人に懸けてもいいかという気になった。しかし、数百万円もする買い物、資金繰りの問題など家族と相談する必要がある。名刺に記載されていた名前をスマホで検索してみると、何年も前から更新が停まっている古臭いデザインのホームページ、おまけにスマートフォン用に最適化されておらず、イチイチ指で広げて大きくしなくちゃ見れない昔のほーむホームページ、一気に購買欲は萎えました。恐らく、次回営業マンが再訪しても商談はまとまらないでしょう。
ホームページの存在意義というものをもう一度見直してはいかがでしょうか。
あなたは実店舗をつくるときに、つくっている途中をお客さんに見せるか?
中途半端なホームページを公開することは、それを見ているお客さんに対して、大きなマイナスイメージを与えます。たとえば、飲食店をつくるとき、工事中にお客さんを呼び込んで「まだカウンターしかないけれど、ちょっとしたものなら出せますよ!」と呼び込みをするでしょうか?しかも、自分で配管工事をしたり、壁紙を貼ったり、椅子やテーブルを調達したりした手作り店舗だったらどうでしょうか?お客さんはきっと「あぁ、お金が無くて、必死でなんとかしようとしているんだな」と、その店に対して魅力を感じないでしょう。
これはホームページでも同様です。工事中だらけであったり、知りたい情報が網羅されていなかったり、誤字脱字が多数であったり、デザインが崩れていたり、スマホ非対応などであれば、お客さんは悪い印象しか持ちません。
飽きて放置されたホームページは、将来きてくれるはずのお客さんまで逃してしまう
最悪なのは「飽きて放置」することです。たとえば、チラシやフリーペーパーを見て店名を検索してみたら、最終更新が2年前の中途半端なホームページが転がっていた・・・。そんな状況では、「この店は潰れたんじゃないか」「ホームページの管理もできないのに、お店としてきちんとサービスを提供できるのか」と思われます。
「自分で作っているから」「少しずつやっているから」というのは、売り手側の勝手な言い訳です。お客さんにとってはただの「中途半端なデキ損ない」でしかありません。
ひとたび失望されてしまうと、そのお客さんは二度とやってきません。なぜなら、同じような商品や代わりのサービスを扱っているホームページが、たくさんあるからです、そのような状況で、1回失望したサイトにわざわざ再訪問してくれると考えるのは無理があります。
ホームページ営業の怖いところは実際の店舗と違い、わずか1cm間隔の間に店舗がひしめき合っております。つまり検索で表示された画面を上下にほんの1cmずらすだけで簡単にライバル店を訪問できてしまうのです。スマホにしろ、パソコンにしろ、指一本動かすだけで同業他社を選べますからよっぽど値段や希少性など付加価値がない限り、つまらないホームページにいつまでも滞在している意味はありません。
このように、焦って中途半端にホームページを公開すると、将来来てくれるはずのお客さんまで逃してしまいます。今この瞬間だけではなく、将来にも負の遺産となるのです。
そのため、リアライズが関わってきた案件では、費用面でホームページのデザインにしわ寄せがきそうな場合、「買い手だったら最低限このクオリティは欲しいだろう」というラインを強く意識してコンサルティングを提案しています。どうやっても品質が保てない場合はお金が貯まるまでやめておくか、情報を凝縮したペラ1ページ(いわゆるランディングページ、LP)だけをしっかり作って、いずれ、きちんとしたホームページにしましょうとアドバイスしています。
ホームページを公開していない期間は、それだけ機会損失が発生している
ここまでを読むと、「だったら完成するまで非公開にしておけばいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、これも危険な勘違いです。なぜなら、非公開の期間というのは、プラスもマイナスもない「ゼロ」の状態ではなく、「マイナス」だからです。
自分でホームページをゆっくり育てながら作る場合、だいたい4~6か月、長いときは1年以上かかります。当然、その期間は売上に貢献していません。それどころか、その期間にきちんとしたホームページがあれば得られたであろうお客さんを、競合に奪われ続けているのです。いわゆる機会損失です。
だとすれば、自分でコツコツとホームページを作っている時間を、通常営業の時間にあて、その売上から制作費用を用意して、信頼できるWEB制作会社に制作を依頼した方がよいです。一般的には、規模によって変わりますが、2~3か月もあればホームページが完成します。まず、お客さんが求めるものがそろったホームページを用意して、周りのサポートを得ながら自分たちで育てて、さらに魅力的にしていけばいいのです。
WEB専門家との役割分担を行えば、ホームページのクオリティはぐんと上がる
自分たちでホームページを立ち上げて運用し、成功している企業は、マーケティング経験が豊富だったり、元ウェブ業界だったり、すでにスキルや知識経験がある場合がほとんどです。社外からWEBデザイナーやWEBマーケッターをヘッドハンティングして招聘している場合も少なくありません。上場企業などには社内に広報など専門の部署があるのは一般的です。そうではない一般的な企業では、次のような形で専門会社と協力して作り上げることを強くおすすめします。
▪ヒアリング内容と専門家としてのノウハウをもとに、ホームページの活用戦略を立て、そのうえでホームページを作成する
▪作成意図を共有し、その後の運営の方針を決める
▪運用時の技術的/ウェブマーケティング的に専門的な部分をサポートする
▪成功事例・失敗事例を出し惜しみなく提示する
▪最新のトレンド情報の入手
▪ホームページ作成時に、自社・お客さま・競合の情報などを専門会社に共有する
▪ノウハウを吸い尽くすくらいの勢いで、自発的に制作や運用にかかわっていく
▪ホームページリリース後は、共有された方針をもとに運用する(更新、修正、ページ追加など)
▪お客さまと直に接して、改善のための情報収集とリサーチを行う
新規作成でもリニューアルでも、ホームページそのものは、専門家にヒアリングをしてもらいながら作ってもらいましょう。少なくとも、見る人にとって合格点となるレベルにするには、専門家の力が必要です。また、すべてを自分たちでやるときに最も時間がかかる部分をお願いできるので、そのぶんお客さんの気持ちに応えるコンテンツづくりや、お客さんへのインタビュー、響くキャッチコピーの発掘、社内の風土づくりなどに、時間を十分かけられます。そういった、いわゆるコンテンツに時間を掛けた方が、ネット上の営業スタッフであるホームページが育っていくのは、言うまでもありません。
ホームページの内容修正や更新、ページ追加などは、できるだけ自社内で行うことを目指しましょう
なぜなら、修正や追加などの対応を迅速に行えるからです。「急なキャンペーン情報を掲載する」「お客さんからの質問内容をFAQにすぐ入れる」など、対応は早いほどよいです。お客さんから得られた情報や皮膚感覚をホームページで表現することは、実際に接している皆さんが自社で行わなければ不可能です。そういう「現実感があり」「後ろに人間がいることを感じさせる」あたたかいコンテンツは、お客さんに響きます。
リアライズではニュース・新商品のお知らせを自社で簡単に更新出来ます!
急なイベントやニュースなどをメールを書くようにスマホからでも簡単に更新が出来ます。
ウェブを活用しよう、ホームページからお問い合わせを得て成果を出そうと考えたとき、重要なのはパートナー会社選びです。一般的には以下のような会社があります
・ウェブ制作会社
・広告代理店
・ウェブコンサルティング会社
・業種ごとの集客実践会など
どのようなパートナー会社を選ぶべきかは、自社の規模や業種業態、ウェブ活用への予算間、ウェブに対するこれまでの経験、これからどのように自社として取り組みたいのかによって異なります。
問題は、選び方です。多くの人は、どうやって判断すればいいか迷うと、「わかりやすい」判断基準で決めがちです。なぜなら、自分に対しても外部に対しても言い訳しやすいからです。しかし、「わかりやすい」判断基準だけで選んでしまうと、さまざまな落とし穴に落ちてしまいます。このページでピックアップしたポイントを押さえて、いいパートナーを探してください。
ウェブの専門用語を知らないと、ホームページ制作の発注や相談は難しい?

ネット活用に関して、ホームページ制作会社や広告代理店、ウェブコンサルタントなど専門会社に相談しようと思うとき、不安の一つが「専門用語」ではないでしょうか。確かに、ウェブマーケティング、SEO(検索エンジン対策)や広告の世界では、スラングを含むいろいろな専門用語が実際に飛び交っています。
「そんな世界で、自分たちの要望や希望を伝えられるだろうか」
「まったくわからない状態で相談しにいったら、門前払いされるんじゃないだろうか」
「悪徳業者にだまされるんじゃないだろうか」
こんな不安に陥るのも当然でしょう。英語がわからないのに、突然アメリカ赴任を命じられたようなものです。このような状況になると、いったん相談を諦めてしまい、「まずちゃんと言葉を覚えてから、相談しに行こう」と書籍などで勉強しようとするケースが多いです。
しかし、結論から言えば、まったく気にする必要はありません。なぜなら、歩み寄るべきは制作会社のほうだからです。さらにいえば、相性がいいパートナー会社を見つけるためには、むしろ、知らないままのほうが相手を判断しやすいので、等身大の姿で相談してもらったほうがよいのです。私としても、どのようなレベル感で話せばよいのかわかるので、ありがたいです。お互い背伸びしてもいいことはありません。もし説明の途中でご不明な点がございましたらお気軽にご指摘ください。分かりやすくご説明いたします。
成果を上げたいならヒアリング力が高い制作会社を選びましょう

ホームページで成果を上げるには、ウェブ制作会社や広告代理店などの専門会社が自分たちで情報を集め、綺麗なホームページを作るだけでは足りません。特に、黙っていても消費者がアクセスしてくれる大企業であればともかく、こちらから情報を発信しないと商品やサービスを知ってもらえない中小企業のホームページ制作はその傾向が強いです。なぜなら、現場で日々顧客対応を行っている従業員や経営者の中に、マーケティングやセールス戦略に必要な情報が詰まっているからです。
こういった営業マンや接客担当者から生々しいリアルな情報を引き出せるかどうかが、サイト営業の勝敗を大きく決する要因になるのです。2000年代前半なら、「この業種はこういう見せ方をしておけば、勝てるだろう」といったノウハウである程度効果を出すことができましたが、今やきちんと戦略を立てて取り組まないと勝てないのです。
現場にしかない情報を引き出せるかどうか、そしてそれを噛み砕いてネット上で表現できるかどうかが、専門会社の腕の見せ所になるのです。良い成果を上げている制作会社は、例外なくヒアリングで引き出せる情報の量が違います。「聴く力」「引き出す力」「質問力」といったスキルが、専門会社の担当者には非常に求められます。リアライズでは制作担当者がクライアント様と直接綿密な打ち合わせをしながらホームページを作っていきますのでご安心ください。
クライアントへの対応で、相手の実力が見えてくる
したがって、パートナー候補の専門会社へ相談するときは、わからないことをそのまま伝えることが大事です。その時の対応で、その専門会社の実力がわかります。言葉巧みに押し切るような会社は、口がうまいだけかもしれません。
質問に対してすぐに返答がない場合は、原稿やマニュアルにある内容を覚えているだけで、本当の意味で身についているスキルが、担当者にないかもしれません。すぐにわかりやすい返答が返ってくるなら、その相手はきちんと根っこからウェブ活用について理解している可能性が高いです。
専門会社側から質問してこない、ずっとあなたの言葉を待っている場合は、質問力や引き出す力が欠けているかもしれません。その場合、自分たちががんばって伝えないと、それ以上のものは期待できないでしょう。
パートナーと対等な関係を築くことが成功への近道
あなたと、パートナーとなる専門会社は対等な関係です。あなたは自らの商売のプロ、パートナー会社はネットに関するプロです。プロとプロが頭をフル回転させ、戦略を立てて実行することで成果が出ます。初心者だということで見下したり、丸投げを要求したり、よくわからないレポートを毎月送ってくるだけの専門会社と組んでも、成果は出せません。
しかし、逆に「わからないんだから仕方ないだろう」と開き直るのもダメです。「忙しいから・・・」と自分たちは何も協力せず任せきりにしておいて、成果が出ないと文句を言うのもお門違いです。
対等な関係というのは、みなさんも汗をかき、パートナー会社も汗をかくということです。お互い上も下もなく努力し合う共闘態勢を作ることが、成果を上げるための最善策です。
ホームページ制作は制作会社に依頼したほうが、トータルで確実に安く済む
最も投資対効果が高い方法は、きちんとWEB制作会社とコミュニケーションを取りながら、基本の作業はやってもらいつつ、自社でノウハウや知見を得られるような体制を作ることでしょう。自社から担当者を出して一緒に制作を進めるということは、外部から人を招いて社内研修をやってもらえるようなものなので、多少納期が延びても絶対にやった方がよいです。すべてのやりとりをだれでも見られるようにし、それぞれの作業について、意図を説明してくれるような会社を選びましょう。
特に、ホームページ制作のなかでも、文章や写真などのコンテンツ作りと読みやすいページデザインは、時間がかかる部分であり、完成後も継続して作業するものです。この2つを特に重点的に学べれば、トータルの投資対効果が確実によくなります。
