WEB担当者を任された方へ
WEB担当者の仕事とは
WEB担当者を任され、上司や経営者さんにまずは手始めにホームページの制作を作るようにとの指示を受けた方がいられると思います。
大手企業やネット販売を行う会社であれば、広報やWEBマーケティング部といった形で専門の部署があり、チーム単位で活動することが一般的であると思いますが、中小企業や個人商店であると、単純に「若くてパソコンに詳しいから」という理由だけで、WEB担当者を任されることが少なくありません。また、その次に多いのは社長自らがWEB担当者という場合です。
実際に、WEB担当者と言われてもあまりピンとこない方が殆どだと思います。
「部長にお前が一番パソコンやスマホに詳しいから、お前がWEB担当になれ」と言われたが、正直インターネットはサイトを見たり、Lineをしたり、YouTubeを見たりするだけで、そもそも「WEBってなに?」というのが正直な気持ちではないでしょうか?
さすがにこれではまずいと思い、仕事帰り、本屋さんに行きました。普段は立ち入ることのないパソコン関連のコーナーです。エクセルやワードであれば普段の業務でも使っているから分かりますが、「HTML?CSS?PHP?javaスクリプト?」、聞いたことのない言葉ばかりでクラクラします。試しに「簡単にわかるホームページ制作」という本を開いたところ、そこにあるのは英単語の羅列、気が重くなります。総務の仕事として入社したのにこんなの聞いてないよ~と愚痴の一つもこぼれます。
本当に、WEB担当者になった以上、こういった難しいことを覚えなくちゃいけないのでしょうか?
答えはノーです。
WEB担当者の仕事とはホームページやブログ、Twitter、Facebookなどの各種SNSツールを使い、インターネットを通じて情報の受発信を行う業務です。プログラム言語など覚える必要はありません。少しは気が軽くなりましたか(笑)?
企業や店舗のホームページには、「商品を売りたい」「来店を促したい」「求人をしたい」など様々な目的があると思います。その目的を達成することをインターネットの力で下支えするのがWEB担当者の大きな役割であるといえます。
ですから、WEB担当者さん一人だけでどうにかなるものではありません。
WEB担当者だからと言って、インターネットのことはすべて一人に押し付けてはいけません
実際の店舗のことを考えればもっと分かりやすいと思います。
店舗全体を捉えてマネージメントする店長がおり、接客を担当する社員がいて、さらにその社員をサポートするパートスタッフがおります。皆、持ち場があり、その持ち場の業務を卒なくこなすことによって店舗は健全に運営されます。
WEB担当者も同じです。WEB担当者になったからと言って、すべて背負い込み、WEB担当者さん、あなたが店長であり、一般社員であり、パート従業員であり、契約スタッフであるという必要はまったくないと思います。WEB担当者一人がインターネット業務に関することをすべて賄おうとするのはさすがに無理があます。
もちろん、実店舗と違い、トイレ掃除や駐車場の草むしりなどはする必要がありませんからその点では随分気楽です。また、店舗の接客担当者のように絶え間なく人と直接接する必要はありませんから対人関係が苦手であっても苦労はしませんし、POPを作る必要もありませんからデザインセンスを問われることもありません(バナー広告のデザインなどはデザインセンスのある制作会社に依頼した方がより早く、より綺麗に仕上がります)。
なかなか、社長や上司に向かって頼みごとをするのは難しいとは思いますが、なんでも一人で背負い込むのではなく、社内全体で協力すべきところは協力すべきであると思います。ホームページ通した営業で上手に集客できてる会社さんはすべてこの連携がうまくいっています。例外はありません。逆に失敗するパターンは一人に背負い込ませてお前がWEB担当なのだからと責任を押し付けるパターンです、これも例外がありません。
経営者の側としても、若くてなんとなくパソコンに強そうだからという理由だけで一人にWEB担当者を押し付けるのではなく、社内全体の業務としてWEB担当を考える必要があります。入社間もない若者にいきなりお店を任しますか?任しませんよね。WEB担当者も同じです。
インターネットを通した営業戦略の上手くいっている中小企業はすべてこの関係がうまく出来ています。まったくアルバイトを使わない完全なる個人経営であれば別ですが、パートスタッフも含めて皆協力体制を作ることでより大きな成果を上げることが出来ます。
ここでよく覚えて頂きたいのはまずWEB担当者になったからと言って難しい専門用語やプログラム言語を覚える必要は全くないということです。そんなものは制作会社に任せておけばよく、難しい専門用語を使って説明してくる制作会社は顧客に対するコミュニケーション能力が欠如しているか、或いはわざと難しい言葉を遣って煙に巻く半分詐欺の胡散臭い制作会社かのどちらかです。制作を依頼する方は難しい言葉など知らなくて当然です、プログラミング言語など知る必要もありません。
例えば自動車を買う場合、買う方はエンジン始動の仕組みそのものを知っていなくてはならないのでしょうか。中にはメカオタクの人もおり、混合気や吸気バルブの仕組みなど玄人はだしの人もいるかもしれませんが、自動車の営業マンも買う方のお客もそこまでの知識は必要なく、いかに利便性、デザイン性、居住性、経済性に優れているかということを視点において検討し、自動車を売って買うのだと思います。
WEB担当者も同じです。WEB担当者になったからといってあまり肩ひじ張らなくてもなにも問題はありませんし。知的好奇心を満たすためにHTMLやSEO(検索アップ)関連の知識を吸収すること自体は否定しませんが運営のためにわざわざ難しい専門用語を覚える必要がないといえます。
その代わり、自社の本業についてはより深く知る必要があります。
ホームページを見た見込み客から問い合わせの電話が来ても自分のお店の商品に対してろくに答えられないようじゃ困ります。実店舗の店長が自分の店の商品やサービスについてあまりよく知らないのであれば店長失格です。WEB担当者になった方が勉強すべきは難しいインターネット用語などではなく、自社の商品やサービスについてです。もちろん、良いところ、悪いところ、色々あると思います。このAという商品はライバル会社のBという商品よりも確かに値段は高いがその分耐久性に優れ、結果的に消費者からすると安上がりにつくなどです。そのためには少し恥ずかしいかもしれませんが実際に現場でお客と接している営業マンや接客担当者に直接取材をする必要も出てくるでしょう。こういった情報を整理するのがWEB担当者の大きな役割だと思います。
あとの実際に売る施策はリアライズで考えますので何も恐れる必要はありません。
https://www.tochigi-realize.com/web-staff/web-site-mokuteki/
>> ホームページ制作の目的とはに続きます。