ホームページ制作の目的
ホームページ、若しくはネットショップを制作する際に最初に考えることは、そのWEBサイトを構築する目的です。
どこに行くのかを決めなければ船は走りません。インターネットという大海原で途方に暮れるだけです。
「当社の商品を販売するホームページを制作する」
これって、ホームページ制作の目的でしょうか?
違います。目的は商品を売ることであり、ホームページを作ることはあくまでも目的を遂行するための手段です。
もちろん、「銀行から融資を受けるのにホームページの有り無しが融資の条件の一つ」であったり、「ホームページで集客をするつもりはさらさらないが電話帳代わりに一つ持っておく」という消極的な理由であればホームページ制作自体が目的であってもかまいません。
しかし、WEB担当者を任されたということはそういった単純な役割ではないはず。銀行融資用のホームページやタウンページ代わりのホームページであればわざわざWEB専任者など置く必要はなく、既存の会社案内のカタログを制作業者に渡してこれと同じ中身でホームページを作って頂戴で済んでしまいます。勘違いしないで頂きたいのは決してこれが悪いと言っているわけではありません。仕事の受発注はすべて親会社からを通してだとか、仕事はすべて入札による公共事業、だから新規での問い合わせはいらないといった場合もあると思います。取引をしている担当者に来社を促しても、グーグルマップに社名が出てこないとばつが悪いという理由だけの消極的な理由もあると思います。もっというなれば名刺にURLを載せたいという、ただそれだけの理由もあったりします。電話番号だけの名刺より格好いいですからねぇ(笑)。
ここでいうのはこういった話ではなく、社長の一声でホームページを作って自社の商品を販売するぞと指示をされた場合です。
特にはじめてホームページを作る場合だと力み過ぎてホームページを作ることそれ自体が目的になったりします。
ホームページ制作の目的とは商品を売るためのツールを一つ増やすこと
デザイン性を強調する制作会社のリアライズがこんなことを言うのも変ですが、ホームページを通して注文や問い合わせが入ればむしろホームページの体裁なんてなんだっていいのです。さらに言うのであればホームページよりものぼり旗やチラシのポスティングの方が効率いいと思うのならホームページなど作らずにそういった旧来からあるアナログ的手法で営業戦略を考えたってまったく問題はありません。
実際、かつて集客に悩む治療院さんにしたアドバイスです。ここは幸い往来も多く、朝夕はお店の前が渋滞をします、ホームページを作る前に目立つ看板とのぼり旗を立てましょうとアドバイスさせて頂きました。それでダメなら改めてホームページ制作を考えましょうというものです。目立たなかった治療院の看板を変えただけで患者の数はぐんと増えました。これでなにも問題はないと思います。もっとも患者さんの声を載せたいからという理由で結局ホームページは制作しましたが。
要はホームページというものはチラシや野立て看板などと同じ商品やサービスをアピールするツールであるということです。
ただ、たまたま、今の時代、ホームページというツールを使って集客する方が費用対効果もよく、効率がいいため脚光を浴びているということに他なりません。
くれぐれもホームページ制作の目的とは「商品の販売」、「来店を促す」、「求人募集」するといったホームページ通して情報を発信することです。
本来商品を売るためのホームページ作成であるはずなのにいつしか手段と目的が逆転してしまい、ホームページ制作にひたすら執念を燃やすという方が少なからずおられます。特に性格的に完璧を求める方やデザイン関係のお仕事をしている方にその傾向は強いですが、こうなるといつまで経ってもホームページを公開できないということに陥ります。
チラシや看板などの印刷するものであればデザインミスは取り返しがつかず、一旦、市場に流布してしまったものはどうすることも出来ませんが、幸い、WEBの場合は公開後であっても修正は可能です。このリアライズのホームページであってもやはりバナーがイケてないから差し替えようとか、文字をもう少し大きく(小さく)しようとやり直すことが日常茶飯事です。トライアルアンドエラーを繰り返して昇華させるものです。また、「注文のボタンをどこから押していいか分かりづらかったわよ」とお客に言われて気づくことも多いです。
ともかく、ホームページを制作する目的はあくまでも商品ための手段であるということをWEB担当者さんはくれぐれも肝に銘じておく必要があります。
https://www.tochigi-realize.com/web-staff/website-darenomono/
>> 今作ろうとしているそのホームページは一体誰のためのホームページなのかに続きます。