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起業する前に今一度よく考えてみましょう

(前回の話から続く)対して、いきなりホームページでの集客がうまくいく人も一定数おられます。

こういう方って実は1年以上前から地道に計画を立ててサイトを運営しているんですよね。

ホームページをアップしてもいきなり集客が出来ないことは百も承知、だから、会社に勤めつつ、先にホームページを制作してアップしてしまうのです。ホームページ公開後もひたすらブログを書いたり、商品ページを充実させたりと、ホームページを充実させる努力は怠りません。それだけじゃなく、FacebookやInstagram、ツイッターなどSNSの更新も頻繁行っています。こうして半年もするとなんとか検索エンジンに評価されるようになります。そうしたらポツポツと問い合わせがくるようになります。しかし、慎重な彼はまだ独立しません、休みの日など、本業の合間に商品の発送をするなどして、暫く様子を見ます。その様子見の間もホームページのメンテナンスは欠かせません。こうして1年が経ち、恒常的に問い合わせが入るようになってはじめて独立開業するというのが安全な方法です。

その間、電話受付はどうするんだと言われるかもしれませんが、当初は電話なんてまったくならないので自分の携帯電話に転送するようにしておけばいいのです。それで「間違って」問い合わせがあった場合は、お昼休みとか終業時間後に折り返せばいいのです。それすら厳しいというのであれば電話秘書サービスを使うとか、奥さんや母親の手が空いているのであれば協力してもらえば良いと思います。

裏を返すと、1年間プレ営業をしてみてなんの感触もなければ潔く撤退してしまえばいいのです。掛かった費用はホームページを作るために要した数十万円程度のみです。事務所も借りておらず、従業員も雇っていないため、このぐらいの火傷で済みます。

これ以外にも特に営業をしている方に多いのですが、取引先に「今度、僕独立するんですよ、その時はよろしくお願いします」といって、仕事のあてをつけておくこともあります。もっともこれは勤め先にとっては大切な顧客を奪われることにもなり、トラブルに発展することもままありますが、起業してもすぐに仕事を得るためにはそこまですることもあります。或いはここまで露骨じゃなく、元いた職場の下請けとして起業するのも一法です。

つまり、成功する人って、スタートラインからして考え方が違うのです。

資金が潤沢にあり、最低でも数年間は遊んでいられるという人であれば別ですが、殆どの方はギリギリのラインで起業します。また、日本政策金融公庫や銀行(プロパー融資ではなく保証協会を利用した制度融資)も創業のための資金は一般的に必要最低限しか融資してくれません。それどころか、そもそも融資自体が断られてしまうことが少なくありません。そういう危機的状況での起業は博打に近いものとすら思えますが、一度きりの人生ですからなんとかやり遂げたいと思う気持ちももちろん分かります。

だからこそ、入念に準備をして、ほぼ確実に上手くいくというエビデンスが取れてから起業する方が成功する確率は格段に高くなります。

反対に失敗する方って、見通しが明らかに甘いというか、元々働いていた会社がホームページで集客しているとか、別会社の仕事仲間がホームページで集客している、だから俺もやれるというよく分からない自信が起業の根拠だったりします。或いはなんらかのセミナーに行き、代理店契約やフランチャイズ契約を勧められ、これなら私も成功すると目をキラキラさせてしまうタイプの方もかなりの確率で失敗します。

余談ですが、この代理店契約は最大の矛盾があります、そんなに儲かるのであれば説明しているあなたが独立して販売すればいいんじゃないですかというものです。

なにかいい商品やサービスがあって、これをネット販売したいと思い、成功する人に共通するのは決してフランチャイズ契約はしないというものです。

Aという商品があり、確かに魅力的だ、これは売れると思ったとします。私なら当然、これにはかなりのロイヤリティが商品に乗っているなと考えます。ネット検索をして同じ商品作ってくれる会社を探し、少し改良を加え自社製品として販売する。今どきであれば受注発注方式だって受けてくれるところもあります。最低限度のものだけをまずは作り、あとは顧客から注文が入るたびに発注します。しかも、交渉次第ではその工場が顧客に直送してくれます。フランチャイズ契約をすればなんやかんやと半分以上乗せられてしまう余計な出費をこれでコストカットできます。

また、販売のノウハウが知りたければ実際にバイトとして働いてみればいいのです。それで一通りノウハウを学んだら、はい、サヨナラでOK。

起業して儲けようとしている人はここまでやっています。安易にフランチャイズ契約を結び、会社らしきものを立ち上げる前にまずはこうします。

逆にいうと、フランチャイズ契約をしただけで儲かると思ってしまう人は起業に向いておらず、大元からカモとして食われてしまうので初めから止めといた方が無難です。

私も職業柄、年間何十人もの起業家の人とお会いします。この人は成功するだろうなと思う人は成功しますし、失敗するだろうなと思う人は失敗します。最終的にはその人の人生にまで踏み込んでしまうので、私から失敗しそうだとしても失敗しますとはいいません、ただ、厳しいですよとはいいます。その厳しいですよは商品としてそもそも無理だということと、経営者としての考え方がそもそも浅はかということがあります。

これから起業しようと思っていらっしゃる方は今一度よく考えてください。

販売しようとしている商品はわざわざフランチャイズ契約しなくとも自分で独自に製作は可能かどうか、今すぐ始める前に1年程度のプレ営業は可能かどうか、そして失敗したときに致命傷を負うのか、かすり傷なのか、ここらへんを考えてみてください。

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