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来年の事を言えば……

鬼が笑うと昔からいいますが、WEBの世界は進展が本当に早い世界です。

Web2.0とはもはや過去の遺物、今やWeb3.0(Web3)の時代ですが、実際Web3.0(Web3)を理解している人がWEB制作者の中にもいったいどれだけいることか、ぶっちゃけ、私自身もあまり分かっていなかったりします(笑)。

一応、かいつまんでWeb3.0を説明すると、ブロックチェーンを活用した新しいインターネットの概念であり、「データの改ざんリスクが低い」、「取引の透明性が高い」、「情報流出のリスクが低い」、つまり「個人が個人情報を自立分散的に管理できる」といった特長があります。

データの改竄リスクが低下したり、顧客情報の流失が防げるのは分かるけど、では、いったいなぜデータ改ざんリスクが低下するのか、情報流失が防げるのかというと、ブロックチェーンの存在です。

そもそもブロックチェーンとは何ぞやということですが、調べてみると「すべての取引の記録がハッシュ計算により内容を証明されることで、履歴の改ざんが難しいことを利用した技術」とあります。うーむ……、なんだか余計分かりづらくなりましたが、端的にいうと情報の改竄がとんでもなく難しい新技術とだけ覚えておけば良いと思います。

今の時代、WEB上で情報をやり取りするのはもはや常識であり、サービスによっては手紙や電話、ファックスなどアナログサービスは一切行っておらず、すべてWEB上から入力ということがあります。そこで問題になるが、個人情報の流失やサイトの改ざん、ハッキングなどです。

ハッキングと聞くとかなり高度なテクニックを想起しがちですが、自転車のダイヤルロックを想像してください、ハッキングとはまさにあれです、自転車のダイヤル錠、4桁と仮定すると、0000から9999まで1つずつ確認していけばいつか必ず当たります。ハッキングも基本それです。膨大な数の数字やアルファベットを組み合わせてパスワードをソフトを使って調べていく作業です。まあ実際は相当気の遠くなるような作業ですが、専用のソフトを使えば時間は掛かってもいつか情報サイトの本丸に辿り着くことが可能です。

当然、これには自転車のダイヤル錠と同じく開けられてしまうという欠点があります。だからこそ、日本ではあえて日本語の入力を必須にしたり、この手のソフトが苦手な画像認識を取り入れています。

ただ、それでも人のすることですから完璧なものはありません。役所のサイトが改ざんされた、ネットサービスから顧客の個人情報が流失した、この手のニュースは年間を通すとかなり聞かれます。今年は親ロシアのハッカーに日本の役所や企業のサイト改ざん攻撃が行われました。事実、相当数のサイトが改ざんされてしまいました。

これもまた、Web3.0の技術が浸透すれば大幅に減ると言われています。あくまでも理論上はガードは鉄壁に近く、情報流出やサイトの改竄はゼロに近くなると言われています。

もちろん、人のやることですから、恐らくそれもまたいたちごっこでいつかはなにか盲点をつかれ、完璧ではなくなると思っているのですが、現時点での解釈は鉄壁だそうです。

それはともかくとしてWeb3.0にも当然デメリットがあります。まず一つは「Web3のサービスを利用する難易度の高さ」です。現状、当社では対応出来ません、そもそも対応できるスタッフがおりません。そしていずれ時代とともに汎用化され価格は低下していくものと思われますが、現状導入コストが著しく高いことがあります、最後に未知の世界ゆえ、法的な制度設計がまだ出来ていないことが挙げられます。

せっかく構築したが、やっぱりそれは違法ですと言われたら、設備投資した費用が無駄になってしまうこともあります。頭のイイ人からすると法律的な縛りがない今だからこそ先駆者になれる大チャンスなのかもしれませんが、私どもには無縁の世界です。

Web3.0が浸透すれば技術も簡素化され、参入障壁もかなり下がることでしょう。伴って、それだけ汎用化が進むと果たして本当に安心安全なのかという疑念が生じます。結局のところ、いつも通りいたちごっこだと思います。

まあ、来年の事を言えば鬼が笑いますのでこのへんまでにしておきましょうかね。

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